以前、ライターのさとうひよりさん(@hi4r1_xo)と二人で「アイドル対談」というフリーペーパーを発行していました。
そこに寄稿していた「水の人美のさゆロスなんて呼ばないで」というコラムを掲載します。
当時2015年初期に書いた記憶があって、さゆを失った悲しみが癒えていなくて完全に悲劇と空虚に酔っぱらった文章になっています。
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水の人美です。
普段は季刊性癖の発行をメインに活動しています。
今回道重さゆみさんについてコラムを書かせていただくことになりました。
もともとアイドルにプロ性を求めていた私にとって、さゆは卒業と同時に神話の女神となりました。
去る2014年11月26日(水)にさゆは12年のアイドルの歴史に幕を下ろしました。
あの日は不幸にも足を痛めてしまって100%のパフォーマンスではなかったかもしれないけどアイドルの最高峰だったことには間違いありません。
今でも卒コンを見るたびに「世界には何百億本も脚があるのになぜこの日のさゆに焦点を当てて故障がおきたのだろう」と世界規模の確立の話をしたくなります。
さゆなんて、私より強いし体力あるし根性あるし、なのにこんなに抱きしめて「よく頑張ったね、もうゆっくりしてね。」ってしたくなるのはなんなんだろう。
守ってあげたいよ....泣かせたくないよ~~と本気で思って12月初週までは毎日泣いてました。
あの日のスピーチは原稿を一度も見ることがなく、語りかけるように一文字一文字を紡ぐ姿は女神でありオバマでありヘレンケラーでした。
「さゆみのことを見つけてくれてありがとう」とほほ笑む姿にふさわしい固有名詞が『女神』や『聖母』以外にあるのであれば教えてほしい。
それくらい、その日のさゆは私の知っている20代女子の枠を外れた、もっと大いなる存在に見えました。
私は、さゆほど、拗れた信仰心を一身に背負うアイドルみたことない。
さゆオタは「好き」を通り越してさゆのかわいさや明るさに依存している人が多い気がします。
私もそうです。
さゆのブログを読むと疲れた体にエナジードリンクがすみずみまで行き渡るような気分になってました。
さゆのこと考えて語ってる時だけ生命力みなぎるし、文字が躍るし、世界が輝いて見えるから、脱法ハーブとかいらないんじゃない?と思います。
一生アイドル道重さゆみに依存していたいしどうかしていたいです。
さゆは顔もかわいいし体も綺麗だし、何より今時のアイドル特有の心の不健康さを感じないので、限りなく偶像っぽい感じに不変の安心感を与えてもらっていました。
誰のためにも頑張れないこの社会で、アップフロントHPにさゆの1枚のアーティスト写真があることが私の希望です。
さゆのように最高にかわいくて最高にプロ意識があってファン思いなアイドルが、アイドルとして公式HPに残っていることが私にとって目に見える愛だと心から思っています。