ホラー映画 鑑賞記録4
すっかりホラーファンになって、映画だけでなく漫画・Youtubeも見てます。
前は「120分の映画を集中して見れないから比較的尺が短い映画を」という消極的理由でホラーを見てたのに今はむしろ好んで見てます。
鑑賞記録3はここからみれます。
・ネタバレ含みます
・ホラー映画みたいな~何見ようかな~っていう人の参考用です。
・ホラーの定義は広めにとらえてるタイプです。
サランドラ
サランドラを見た。「全米38州で上映禁止。」という煽りだったので期待して見たけど、退屈で飛ばしながら見て最後までたどり着けなかった…私の調子が悪かったのかな?
悪魔のいけにえを極限まで面白くなくした映画だった。悪魔のいけにえもすごい面白い!ってわけではないけどこれはあまりに…うーん。
事故物件 怖い間取り
事故物件 怖い間取りを見た。
4件の事故物件に住む流れなんだけど1-2件目は普通にレベルの高い怖さの演出だったのに4件目で冷蔵庫からバター丸かじりしてるお姉さん出てきたり、死神退治がハリーポッターだったり、「笑いは命を救う!」で話を丸め込もうとしたり面白すぎて涙出るほど笑った。
シライサン
シライサンを見た。目が異様にでかい女のお化けに目をつけられると目が破裂して死ぬという話。
死因がエグくて最初ビビってたけど、話が進むにつれ「シライサンから目を離さず一時間半メンチ切り続けたら逃げきれた」という回避方法が出てきてからえ!?嘘!?となり怖さが激減してしまった。
トリハダ
トリハダを見た。お化け0人のヒトコワ系。オムニバス形式なんだけど、じわじわネチネチ嫌な気持ちにさせてくるThe・日本!って感じの嫌悪感を残す映画だった。
どのストーリーも陰険なんだよな。横田さんという女性がまごうことなく「ホラー顔女優」でお化け役じゃないのにすっっごい怖くてすごかった。
ウィジャ・シャーク
ウィジャシャークを見た。これまでプライムで見てきたあらゆる映画で一番低クオリティで見てる途中で友達に「どうしよう!?」って助けを求めちゃった。
海で拾ったウィジャボード(外国版こっくりさん)でサメの精霊を呼び込んでしまいサメが地上でもどこでも大暴れ。最後はオカルト殺法で…!
全編話の主軸となるサメのおばけがこのクオリティなのである。
しかもめちゃくちゃクオリティ低いのにしっかり明るい日光の下に出てくる。せめて暗くてスモーク焚いてぼんやり登場したらよかったのに……
山場はやりお父さんが死んで幽霊になりオカルト殺法、ミスティック・シールドでサメと戦い最後は爆発して花火になるシーンですかね。
クローゼット
クローゼットを見た。女児おばけが娘を攫ってしまって、怪しげ祈祷師とお父さんでおばけに立ち向かう話。
おばけが人さらいをするようになった理由があまりにも悲しくてかわいそうで、怖いとかじゃなくて悲しい…で終わってしまった。ゾンビも死体も大丈夫だけど子供がかわいそうなのきつい😭
OLD
OLDを見た。サバイバル系見る度に私は何の取り柄も生かせず後続に何も残せず死ぬだろうな…と思う。この話に至っては救済ルートほぼなしで、生き残っても死ぬのとどっちがマシかわからない。
ヘレディタリーのお兄ちゃん出てきたし、二枚目のシーンとかめっちゃアリアスターっぽいね。お化けは出ない。
健太郎さん
健太郎さんを見た。35分しかないのに、その中でできる恐怖の起承転結をちゃんと表現できててすごかった。
健太郎さんがとにかく不気味で不穏で、人が複数いるのに環境の異常さに誰も指摘しない時間が長すぎてぞわぞわした。
何よりこの俳優さんが素晴らしすぎる。すごいキャスティング!お金やビッグな演出がなくても怖さは表現できるんだな。
NOPE
NOPEを映画館で見た!全然ノーマークだったけど、ゲットアウト、アスと同じ監督とのこと。
「交渉が通じるのは同じレベルの相手の時だけ」「捕食される側はとにかく目が合うことを避けなければいけない」「力こそパワー」という事を学んだ。
人間は「圧倒的な力の差によって支配される側になること」に鈍感になりすぎてることを凄く感じた。
野生のクマとか、圧倒的な力差で全くかなわない相手に恐怖心持ってる人にはNOPEはかなりわかりやすい恐怖映画だと思う。
初見が映画館か自宅かでだいぶ印象違いそう。
映画館で見た感じ、筋肉がかなり強ばり自分で自分の腕をつかみすぎて服の跡ついた。かなり怖いし、「最悪すぎる…」って状況の描写が的確すぎる。正直アリアスター以外でこういうのできる監督いるんだ。と感心しちゃった。(そしてアリスター本人も作中のあるカットを見て良いね、的なこといってるから感性としては近そう)
人によっては最後のネタばらしでB級味を感じる人もいるかもしれない。
こちらの動物大好き者視点での解説(考察)が好き。
フェイクドキュメンタリーQ
映画ではなく、Youtubeで見れるコンテンツだけど、まじで怖くて37分しかないけど、この一年で見た動画作品の中でも一番怖くて不気味で不快(この場合褒め)だったので入れた。
なにか絶対おかしい!って状況なのに何も起こらない時間がずーーーっと続くのが怖さの正体だと思う😭怖すぎる。
フェイクドキュメンタリーQは考察が捗るコンテンツらしく、コメントも質が高くてそれも含めて面白い。
考察から動画では読み取れなかった最悪情報も入手できたりする。ホラーにとって最悪情報はスパイスだったりするけど、とはいえ最悪すぎる。
1時間未満のホラーでよく出来てる!!と思ったのは、映画だと「健太郎さん」、動画だと雨穴さんの「幻肢痛」なんだけど、フィルムインフェルノは怖さという点だけで見ると断トツトップで怖い。
怖すぎる。怖いの苦手な自覚ある人は絶対見ない方がいいしホラー好きでも夜中に見ない方がいい。
・そろそろ時間だよ、と洞窟に誘導したの彼氏だと気づく→ヒッ😭
・6:33秒くらいの3人の影→こっち見んな😭
・クラシック音楽爆音で流すやつ人間でも話通じない予感しかしない。
・三本目の動画見てからタイトル見返す→ヒッ😭
他にも色々ありすぎるけど気づきがヒッになる連続
フェイクドキュメンタリーQは全13本のオムニバス形式だけど、全てを通して「違和感や不快感、恐怖の気配はするけど、実態がつかめない」というわからなさ、不安が怖いの正体というイメージ。オチもネタばらしも無いのが本当に一番怖い。
特に12本目の「ラスト・カウントダウン」は正体のない不気味さを12種類の表現で見せてるのがすごい。クリエイターとしてのホラーへの造詣の深さにも感服。
不気味さと怖さって厳密にはイコールでは無いと思うんだけど、不気味で怖いを両方表現できるのは間違いなく才能。
例えば9本目の「玄関先に置かれる献花の謎」の「不気味さの理由はわかりやすい1つのことではなさそう」みたいな仕掛けもあるので、わからなさが増し、不気味度が増すという所がすごい。その仕組みを映像化するのがうますぎる。誰もまねできないよこんなの。
これを見てからカーテンの隙間も鏡も怖い。何にも気づきたくない。ホラーにおいて気づきが恐怖の根源。